表面の氷は、乾燥や酸化から守る膜

冷凍カニを覆う薄い氷膜は、グレーズまたはグレースと呼ばれます。北海道ぎょれんの商品表示では、表面を氷の膜で覆い、乾燥や酸化から保護する処理と説明しています。

表面に氷があることだけを見て、再凍結や水増しと決めつけることはできません。画像から氷の標準的な厚さや重さを判断することもできません。

重量は、氷と殻を分けて読む

重量欄では二つの問いを順に見ます。一つ目は、氷膜を付ける前と後のどちらで量ったか。二つ目は、姿・肩脚・持ち手付きなど、殻が残る商品かです。

  • 氷:『グレーズ処理前』『氷を除く』など、計量時点の説明を見る。
  • 殻:姿、肩脚、半むき身、持ち手付きなど、届く部位と加工を見る。
  • 食べる身:表示重量だけで不明なら、可食部の重さだと推定しない。

『グレーズ処理前500g』でも、身だけ500gではない

北海道ぎょれんの「ボイルずわいがに姿500g×2尾」は、500g程度の1尾を、グレーズ処理前の冷凍状態で測定した表示です。この商品の500gには、後から付ける氷膜を含みません。

一方で、商品は殻付きの姿で、解凍後に殻から身を取り出す案内です。つまり500gは身だけの重さではありません。この一例から、ほかの店の『net』や『総重量』の意味までは決められません。

同ページは、凍結したカニは細胞内の水分が抜けやすく、解凍時に目減りすると説明しています。解凍前後の差を、すべて氷膜の重さとは扱いません。

計量時点が書かれていなければ、商品名と規格を添えて聞く

商品ページに総重量・内容量・netだけがあり、氷膜を付ける前後のどちらか分からないときは、販売店へ確認します。商品名と選択中の容量を添えると、別規格との取り違えを防げます。

次の文例は、読者が使える問い合わせ文として編集部が作成したものです。

  • 『○○の1kg規格を検討しています。表示の1kgは、表面の氷膜を付ける前の重さですか、付けた後の重さですか。』
  • 『この1kgには、殻や持ち手の部分も含まれますか。届く部位も教えてください。』

回答後は、氷を除く重量と届く部位をメモする

回答を受けたら、『氷膜を含まない・殻付き姿』のように二つを並べてメモします。候補同士を比べるときも、まず同じ二点をそろえます。

殻付きとむき身では食卓に残る作業も違います。食べる量や殻むきの手間まで比べたいときは、むき身と殻付き、手間と食べられる量はどう違う?へ進めます。

よくある質問

表面に氷が付いていたら、再凍結した商品ですか?

表面を覆う薄い氷膜は、乾燥や酸化から守るために付けることがあります。氷があることだけでは再凍結と判断できません。

『グレーズ処理前の重量』は、身だけの重さですか?

身だけとは限りません。殻付きの姿や肩脚なら、氷膜を除いた表示でも殻を含みます。商品の部位と加工を別に確認します。

解凍後に減った分は、すべて氷膜の重さですか?

すべてとは決められません。北海道ぎょれんは、凍結したカニは解凍時に水分が抜けて重量が目減りすると説明しています。